花咲く君へ

…………
徒なのね。

私が幸せを望むなど、徒なことなのね。

そう考えると、虚しくて、虚しくて、堪らなかった。

明日には、また、いつもの通り。
何もなかったことになってしまう。

「うぁぁぁ。」

涙があふれる。
今日で、最後ね、きっと。

手当たり次第、物を投げた。
近くの几帳を掴んで、布を破いた。

如何してこんなこと、してるの?
虚しいだけなのに。