これじゃあダメだ。
そう思ったって、どうにもならない。
きっと、君の前の僕は
いつも余裕なんてないだろう。
『今日の部活の予定、教えてください。』
なんで部長でもない僕に聞いくるだろう。
期待しちゃうじゃん。
『先輩、話しやすいんで…!』
ニコッと笑うと、
頬に出るえくぼが可愛らしい。
ドキリと胸が高鳴った。
『もし良かったら、また僕に聞いてよ。』
少しでも君と沢山お話したいんだ。
1文字でも多く。
君の声が聞きたいんだ。
たった1秒でも多く。
君のそばにいたいんだ。
やっぱり。好きなんだ。
山下智捺さんの事が。
