「はぁ。」

どのくらい時間が経ったのだろう。

僕はずっと窓の外を眺めていた。

窓の外はずぶ濡れで。
雨はやんだものの、空はまだ浮かない顔。

目を瞑ると2年前とは思えないくらい、
鮮明に思い出せる。君との思い出。

会いたいなんて言えない。

言えるわけがない。


なんせ僕から別れを切り出したんだから。


それなのになんで。

なんで。僕は。




こんなにも後悔しているんだろう。

好き。ずっとずっと。

今も好き。

いっそ消えてしまえばいいのに。

こんな気持ちなんて。

そうすればどんなに楽なんだろうか。