「やだぁー!!!何それ!!ウケるぅー!!!」


教室の近くまで来ると聞こえる、明るいみんなの声。


男の子の声も、女の子の声も。


みんなみんな明るくて楽しそう。



ガラッ・・



「だよねー!!!それで・・・・」



あたしが教室に入った途端、みんなの声が静まる。



みんなの冷たい視線を感じながらも、


あたしは静かに席につく。



「・・・それでさぁ!!!超うけるんだけどねー??」



あたしが席につくのと同時に


さっき静かだったのが嘘のように、また明るい声が飛び交う。




「何でこうなっちゃったんだろ・・・」



誰にも聞こえないように、小さな声で呟いた。