不意に、肩に悠翔の手が触れた。 そしてそのまま、グイッと肩を引っ張られる。 「うわ……っ!?」 ……気が付いたら、君に組み敷かれていた。 両手首を掴まれ、頭の両脇に押し付けられる。 垂直に見上げれば、近距離に悠翔の端正な顔があった。 「……だから、それどういう意味?って言ってんの。」 ゆっくりと、長い睫毛が瞬かれる。 熱っぽく絡め取られたその視線。 ……軈て、先に逸らしたのはわたしで。 「どういう意味、って、何…………!?」