ーー……ボヤけた真っ白な視界、天井の規則的な模様にピントを合わせた。 『陽咲……俺に、彼女が出来たんだ。』 夢、か。 そっか、わたし寝てたんだ……。 「……ん、陽咲。起きたの?」 ベッドの端に腕を組んで寝ていた幼馴染が、眠たそうに目を擦りながら顔を上げた。 倒れたわたしを、保健室に運んでくれたんだっけ……? 疲れてる、のかな。 「あっねえ、そんなところで寝てたら逆に疲れ溜まるじゃん!ベッドで寝よ!」 ベッドの上に膝をついて、悠翔の腕を引き上げようとする。