「つ、付き合ってないよ〜〜〜!幼馴染ってだけ!………って、なんか声のトーンが違うな…………」 「ねえちょっとヒナ、何か声に出てるんだけど」 ……しまった、スピーキングの練習は絶対自室でやらなきゃなんだった。 「……はあ、やだなあ体育祭。ホント色んな意味で無理。」 「ヒナ足は遅くないじゃん!ただちょこっと体硬くておぼつかないだけだよ!!」 ……なんて意気込みで体育祭練習は始まって、熱気を帯びたグラウンドでは日を追う毎に士気が高まった。