ヘナヘナ、と膝の力が抜けてその場に座り込んでしまった。

……どうしよう、この人が大好きだ。

もっと先輩の事を知りたい。

もっと先輩と話がしたい。

……不特定多数の中の一部、なんてそんな肩書きで終わらせたくない。



「えっ……すご、凄いよヒナ……!」



伝えたいのに、擬かしくて、まだ口に出来ないこの想い。

……先輩わたし、少しだけ自惚れてもいい?



「……莉兎、わたし本気出すね。」



自分の想いにも、悠翔の応援にも、絶対に答えたい。

負ける訳にはいかない……!