少しだけ爪先を内側に傾けて、紅色の頬を俯かせた莉兎は……



「世界一乙女〜〜〜ッッ!!!」

「……はぁ?」



可愛い可愛い可愛い!

一途に幼馴染くんに想いを寄せる乙女チックな莉兎なんて、世界中の誰よりも可愛いに決まってるよ!!!

一人半泣きでガッツポーズなどをキメて盛り上がっていたところを、莉兎の華麗な垂直に決まったチョップによって制された。



「ヒナ、バカにしないでっ!それより、あの日村先輩を探しなよっ!」

「ねえ氷室なんだけど!?勝手に某お笑い芸人みたいにしないでよっ、いくら莉兎でも許さないっ」