不意に、悠翔が肘でわたしを突いた。 「ほら、こうやって俺についてくるからお前いつも勘違いされんじゃない?」 「えっ?悠翔がわたしについてきてるんだよ!」 ……正直、こうして幼馴染と過ごす時間が一番安心できるんだ。 さっきまでの涙も心の乱れも全部、こうして君と笑い合っているだけで自然と吹き飛んでしまうんだもん。 だから、きっといつまでも君から離れることが出来ないよ。 ……悠翔は、いつかはわたしを置き去りにして一人でどこか遠くへ言ってしまうのかなあ、なんて。