「あっヒナ〜〜〜!?ちょっとどこ行ってたの〜〜〜!!」 莉兎が、日傘を投げ捨ててこちらに飛び付いてくる。 「ごめんごめん、心配かけて……」 「……んん!?このジャージ、ヒナの匂いじゃない!」 「ああ、悠翔の……」 莉兎は顎に手を添えて、ブツブツと呟きながら真剣に何かを考え始めた。 ……後で、ちゃんと莉兎には話すべきなのかなあ。 なんて、心中で未だ隠し切れない動揺と格闘していると、前方席の女子達が振り返った。 「「「えっ、蒼井君のジャージ!?」」」