先生とあたしの恋の行方

「「はあっ……はあっ……」」

辺りはとても静かで、あたし達の息をする音しか聞こえない。

ーーブルブル

あたしの身体は、全体的に震えていた。

「震えてる……どうしたんだよ」

なんで先生はそんなに優しいの?

「先生っ……ごめんなさいっ……ごめんなさいっ……」

すがりついて泣いたあたし。

「なにが?謝ることはなんもしてねぇよ?」

「だけどっ……」

「帰ろ、美乃。親父には、あとで連絡しとくから」

そう言って、あたしの手を握り、歩き出した。