先生とあたしの恋の行方

あたしは、メイドさんの演技をした。

先生が、喋らなかったから。

先生は驚いていたけど、あたしはそのままドアを見つめた。

『どうぞ』

「先生、逃げちゃダメだよ?」

あたしがそう言うと、先生は覚悟を決めた顔になった。

ーーガチャ

「なんのよーー」

「親父」

「……!!!」

ーードサドサ

持っていた資料や本を、全て落とした。

「友樹……」