先生とあたしの恋の行方

《友樹STORY》

「友樹、いずれはこの、近藤財閥を継ぐんだよ」

「そーなのー?」

俺の親父、近藤寛也(コンドウヒロヤ)は、まだ小さかった俺に、何度も言い聞かせた。

俺は幼心に、すごいことだと、胸を弾ませていた。

だけど、その意味が分かったのは、中1の時だった。

俺は学校で、いじめられていた。

理由も分からずに。

誰にも相談出来ずに、ただただ殴られたりしていた。

だけど、その理由が分かったのは、帰ろうとしていた時だった。