先生とあたしの恋の行方

先生の顔は、優しくて、安心している。

微笑んでる。

「美味しいです」

「よかった」

今は、あたし一人の先生だ。

みんなに向けられる笑顔は今、あたしだけに向けられてる。

こんな幸せなことは、久しぶりだ。

「ごちそうさまでした」

「はい。じゃあ、片付けるよ」

「先生、あたしにやらせてください」

「えっ?」

「やらせてください」

「……じゃあ、お願いするよ」