『美乃』

「……!」

ママっ……

『美乃、帰ろ』

パパっ……

『ほら、手』

『繋いで帰ろ』

伸ばした手は届かず、ママとパパは、離れていき、次の瞬間消えた。

「……!な、んだ……夢か……」

もう、夜だ……

ここでいっか……

ご飯、食べさせてもらえないし……

誰も、あたしのこと見つけてくれない……

誰も……ーー