先生とあたしの恋の行方

「やっぱり、落ち着くな……」

そこは、ゴミ捨て場の隣の、小さな穴の中だ。

小さい頃から、怖いことがあったり、悲しいことがあったり、辛いことがあったりすれば、いつもここに入っていた。

ここにいれば必ず、ママとパパが微笑みながらあたしを見る。

必ず、捜してくれた。

〈「ぐすっ……うぇ……」

「美乃」

「……っ!ママっ……パパっ……」

「美乃、帰ろ」

ギュッ〉

ママとパパが必ずっ……

必ずっ……ーー