先生とあたしの恋の行方

「なんかあったの?」

「あっ、えと……しょっ、小説が……ランキング1位になって……そっ、それで……その小説が……書籍化するって……」

「マジ?すげーじゃん!」

「……っ!」

はにかんでそう言った。

一瞬だけど、ドキッとした。

ーーキーンコーンカーンコーン

あれ、今何時?

「フッ……4時」

「えっ」

「今の時間。もうみんな、下校した。だから、バッグ渡しに来た」

そうだったんだ……