先生とあたしの恋の行方

「美乃!逃げて!」

心葉ちゃんが叫んでいた。

あたしも逃げようと思った。

だけど、足も全く動かない。

ただ目の前の状況を、理解するしか出来なかった。

あと少しで刺されると思った時だった。

「美乃!!!」

ーーギュッ

先生があたしに、覆い被さった。

それとほぼ同時に、

ーーグサッ

「うっ!」

鈍い音と、苦しむ声が聞こえてきた。

あたしは、全く理解出来なかった。