先生とあたしの恋の行方

そう言って、先生は床にサンダルを置いた。

「ありがとう、先生」

「どういたしまして」

先生は、はにかんだ。

「じゃあ、帰るか」

「うん!」

「ありがとうございました!」

ーーにしてもこのデパート、大人ばかりだな……

大人の商品ばかり……

「ゲッ!」

いきなり変な声を上げた先生。

「どうしたの?」

「美乃、LINE教えて……IDも……」

IDも?