「……あの」
「……依菜ちゃん……?!」
腿に肘ををつけ下を向いて花壇のところへ座っていた世良 蓮の前へしゃがみ、顔を覗き込んだ。
目を見開いて明らかにびっくりしてる。
そりゃ、いつも素っ気なくされてる人が目の前にいきなり来たらびっくりするか。
無視することだってできた。
けど喧嘩しただろう怪我がある、一応同じ学校の人。
赤の他人ではない。
ほっとくことは出来ない。
「来てください。」
足を怪我してるかもしれないから立てるか分からなかったけど、世良 蓮の手を取り立たせたらちゃんと立てた。
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