「依菜ちゃんおはよう」
「俺も一緒に次の授業行く」
「依菜ちゃんの弁当食べたい」
あれから約一週間半が経った。
朝は教室に来て、お昼までの授業前の休み時間に2、3回来て、たまにお昼まで横にいたり、廊下で会えば必ず寄ってくる……
「はい」
「帰ってください」
「嫌です」
「帰らせて下さい」
この4つぐらいしか私は言葉を発していないのに飽きずに私のところへ来る。
もちろん世良 蓮が私の近くへいる時は先輩や女の子達の視線が凄い。
はぁ……
「今日は来ないね」
「さすがに飽きたんじゃないかな」
朝メイクできなかったらしい美桜ちゃんは私の横でメイクをしながら話す。
「今日は来ないね」
なんて美桜ちゃんの日常にもなってしまってる。

