「内緒。」
こっちを向きながらニヤッとしてそう言い放った。
何勘違いさせるようなこと言ってるの!?
もちろんそう思ってる間に周りは一気にざわつきだす。
はぁ……。
「違うよ!ただ昨日少し話しただけ。勘違いさせるようなこと言わないで下さい!」
「いいじゃん。勘違いさせとけば。」
もうやっぱり凄い面倒なことになってる……。
──── キーンコーンカーンコーン
「チャイム鳴りましたよ。帰ってください。」
「依菜ちゃん俺ともっと一緒にいたくないの?」
「いたくないです。帰ってください。」
「やだって言ったら?」
「帰ってください。」
この人しつこい……!

