「アユ!?待って!」



勢いよく出てきてナオの横を通り過ぎた私を

ナオは追いかけるように走った。



いつもの場所につくと

ナオの言う通り。



そこには

レンガで無造作に積み立てられた

高い壁があった。



向こう側に声も届かないくらいの高い壁だった。



「アユ...早すぎる...ハァ…ハァ」



息を切らして、ナオが私の横に座り込んだ。