始めは、疲れているから

見るのをやめようとした。

でも、何をしていても

そこに置かれた手紙が気になってならない。

だから、最終的には

手紙を見ることにした。

"日曜日当日
俺はドキドキしながら、待ち合わせの
駅で、カレンを待っていた。
少しして、私服姿のカレンが来た。
俺を見たカレンが
「か、かっこいいね(照)」なんて
言ってくれたが、そんなカレンの方が
可愛かった。
こんなこと書いてる自分が気持ち悪いが
事実だからな。
そこから、遊園地に俺らは行った。
入場した途端に目がキラキラしていた
カレンはずっと忘れられなかった。"

遊園地か、俺もデートなんてしてたんだな。

デートのシーンを少し

想像してみながら、手紙を読み進めた。

"ジェットコースターとか観覧車とか
たくさん乗り物に乗った後に
ご飯を2人で食べた。
そこら辺から、カレンの顔色が
よくないと思ったのは。
不安だった俺は「大丈夫か」と
聞いたけど、カレンは「平気」
それしか言わなかった。
でも、その瞬間カレンは倒れて
驚きと戸惑いが溢れた俺は
急いで救急車を呼んだ。"

手紙を読んでいた俺も

覚えてるわけじゃないのに

胸がざわついて

手から汗が出てきた。