もうすぐ夏休み
わたし 伊東 柊華 は進路に迷っていた。
周りは受験勉強ばかり、自分も何かしなきゃと思っていた。
ただなんとなく就職しておこうかなと思っていた。
求人票公開の7月1日(土)私は学校に出向きパソコン室で公開された物を見ていた。
やってるか〜?
そう言ったのは英語教員の今野 弘幸先生。
2年の時から英語は習ってるけど、そんなに接点は無かった。
あぁ、おはようございます。これどやって検索するんですかぁ?
すると今野先生は丁寧に検索の仕方を教えてくれて、どんな職種がいいのか相談に乗ってくれた。
元々無愛想な印象があったからか、新鮮だった。
ありがとうございます。
と言うとそそくさと職員室に戻っていった。
私、やっぱり無愛想だと思う。
そう思いながら学校を出た。
それからいろんな説明会に参加し、私はお菓子屋さんの販売員になりたいと思った。
夏休みからは就職活動。
やっとシューカツかぁ〜。
そう。あと、俺が柊華の担当だから。
当たり前のように言ったのは今野先生。
こうして面接試験当日まで毎日顔を合わせる事になった私たちでした。
