一途な2人 ~強がり彼氏と強情彼女~

「あの、社長はやっぱり、大企業の御曹司ですよね。
相手が私なんて、釣り合わないと思います。」

「またそれか。」

社長の視線が、少し冷たくなった。

「釣り合わないって何なんだよ。
俺は好きな人と結婚したい。ただそれだけだ。」

呟くような小声だっだけど、はっきりと聞き取れた。

社長の気持ちに応えたいのに、理性がそれを引き止める。

「私も、今日は楽しかったです。
でも、生活レベルや経済感覚の違いをはっきりと感じました。」

「だからそれは、一緒に生活して、これからゆっくりとその違いを縮めていけばいいだろう!」

社長の瞳に熱が戻った。

悲しそうな社長をフォローしつつ、拒絶するつもりで言ったはずの言葉だったのに
どうやら私は墓穴を掘ってしまったみたい・・・。

「あの、なんていうか、その・・・。」

「部屋まで送るよ。」

私が断る前に、車から降りてしまう社長。