一途な2人 ~強がり彼氏と強情彼女~

ケーキを頂いたあと、どうにも眠気に襲われてしまい
ソファーにもたれかかっていた。
まさか人の家でそんなにくつろげない、と思ったのは最初だけ。
石田さんがブランケットを用意してくれたものだから、それからすぐ意識を沈めてしまったらしい。

でもここは寝室、ベッドの上。
ダブルより大きい・・・キングサイズってやつかな。

自分の足ででここへ来た記憶はない。
女性の石田さんが私をここまで運んできた可能性も皆無。

残る可能性は一つ。

「待たせたのは申し訳ないが。」

まだベットから起き上がることができずにいる私に、社長が多い被さって来た。
顔が、近い。

「まさかこの俺に、ベッドまで運ばせるとはな・・・。」

「も、申し訳ございません!!」

頭を下げて謝りたいところだけど、
まだ、私の顔の目の前には社長の顔がある。

「男の家で眠るなんて、どういうことになるのかわかってるのか?」

にやり、と意地悪そうに笑う口元と、
鋭い瞳。

このまま、弄ばれてしまうことを覚悟したその時。

「社長、そこまでになさってください。」

と、神の一声。