それから、月日は流れ
明日は、彬くんと私の、婚礼の日。
豊沢グループの現トップである彬くんのお父さんは、約束通り何も言わずに私を受け入れてくれた。
引退して隠居している彬くんのお祖父さん、つまり前トップはやっぱりちょっと不服気だった。
ちなみに言うと私の母や、母が介護している祖父母もびっくり仰天してしまい
大反対された。
さすがに、私の血縁者だなってくらい頑固な母と祖父母も
さらに頑固な彬くんの真摯な態度に、ようやく祝福してくれるようになった。
社長としての顔じゃなくて、素の彬くんを見て貰えば、私の母や祖父母はすぐに賛成してくれるよ、と何度か伝えたんだけれど、
やっぱりそこは譲れないらしい。
豊沢家の御曹司の結婚とあると、財政界を巻き込んだ大ごとであることは間違いなく
調整や根回しに時間が掛かったこともあり、
その間私はお祖父さんに少しでも受け入れて貰えるよう、必死で花嫁修業に勤しんだ。
彬くんが私のために頑張ってくれたのだから、今度は私の番。
何度も挫けそうになる私のお尻を叩いてくれたのは石田さんだった。
やっぱり、お母さんだったからかな。
厳しいところと、甘やかしてくれるとこのバランスも絶妙で、
私もあんなお母さんになりたいと思う。
「さぁーちゃん、大丈夫?」
着付けが終わり、スタイリストさんたちが控室から退出していくのと入れ違いに、
彬くんが入って来た。
先に着付けを済ませ、挨拶に回っていたのだ。
「お疲れさま。本番前に疲れちゃうんじゃない?」
明日は、彬くんと私の、婚礼の日。
豊沢グループの現トップである彬くんのお父さんは、約束通り何も言わずに私を受け入れてくれた。
引退して隠居している彬くんのお祖父さん、つまり前トップはやっぱりちょっと不服気だった。
ちなみに言うと私の母や、母が介護している祖父母もびっくり仰天してしまい
大反対された。
さすがに、私の血縁者だなってくらい頑固な母と祖父母も
さらに頑固な彬くんの真摯な態度に、ようやく祝福してくれるようになった。
社長としての顔じゃなくて、素の彬くんを見て貰えば、私の母や祖父母はすぐに賛成してくれるよ、と何度か伝えたんだけれど、
やっぱりそこは譲れないらしい。
豊沢家の御曹司の結婚とあると、財政界を巻き込んだ大ごとであることは間違いなく
調整や根回しに時間が掛かったこともあり、
その間私はお祖父さんに少しでも受け入れて貰えるよう、必死で花嫁修業に勤しんだ。
彬くんが私のために頑張ってくれたのだから、今度は私の番。
何度も挫けそうになる私のお尻を叩いてくれたのは石田さんだった。
やっぱり、お母さんだったからかな。
厳しいところと、甘やかしてくれるとこのバランスも絶妙で、
私もあんなお母さんになりたいと思う。
「さぁーちゃん、大丈夫?」
着付けが終わり、スタイリストさんたちが控室から退出していくのと入れ違いに、
彬くんが入って来た。
先に着付けを済ませ、挨拶に回っていたのだ。
「お疲れさま。本番前に疲れちゃうんじゃない?」

