一途な2人 ~強がり彼氏と強情彼女~

「あの、社長ならまだ寝てますけど・・・・・。」

「えぇ、分かってます。
ていうか、自分で起きることなんて滅多にないのよ。」

石田さんは、すたすたと寝室に向かい、バーンと扉を開ける。
昨日の情事の跡なんてもちろん残ってないけれど、やっぱりちょっと恥ずかしい・・・・

なんて考える間もなく、石田さんの声が響いた。

掛布団をめくられて、体を丸めて眠る彬くんの体が現れるも、
全く動かない。

石田さんは容赦なく、社長を揺り動かす。

「ほら起きて!!
今日は午前中から大事なミーティングがあるんでしょう!!!」

「う・・・ん・・・・・・・・」

耳を澄ませば微かに聞こえてくるようなつぶやき。

これは、一体・・・・・。

「ほら!!
せっかく紗良さんとモーニングコーヒーが飲めるのよ!!
起きなさーい!!」

一段と大きな声を出した石田さんに

「さら?」

やっと彬くんの眼が開いた。