一途な2人 ~強がり彼氏と強情彼女~

「さっきのお墓にいるの。」

「あ、あの、さっきは・・・・
尾行なんてして、本当に申し訳ありません。」

「いいのよ。面白かったから。」

面白いって・・・こういうのか大人の余裕なのかな。

「いつから気づいてたんですか?」

「お花屋さんが、教えてくれたの。」

にこっと微笑まれて、何の話をしていたのかも忘れるところだった。

「今日はね、一人で過ごすのはちょっと辛いなって思っていたから・・・
紗良さんがいてくれて嬉しいわ。」

「はぁ・・・私でお役に立てるなら・・・。」

「ありがとう。
さ、ケーキ切るわね。」

ケーキを切り分け始めた石田さんだけど
ナイフを入れる時に一瞬ためらっていたのを
私は見逃さなかった。