放課後、私と遥香は一緒に下校した。

加奈:クラスの人とこうやって一緒に帰るの..久しぶり....
遥香:そうなんだ?でもこれからは私が着いてるから大丈夫!それに私達もう友達、でしょ?

遥香は微笑み私にそう言ってくれた。
その言葉に私は嬉しさが溢れ泣きそうになりながら、はい。と答えた。

遥香:えへへっ私がこの街に来て初めての友達!ルンルン〜♪

遥香は凄く喜び、スキップをし出した。
私はそんな彼女を見ると自分の顔に笑みを浮かべた。
これからも遥香が私とずっと一緒にいてこんな幸せな時間が続くと良いなと思ったその時、私は中学の頃仲良かった友達にメールを消された事を思い出す。
もしかしたら今こうやって仲良くなってる遥香も高校を卒業すれば..私達がお互い離れればメールを消されて私の事なんてどうでも良くなるのかな...そう思った。

遥香:加奈ちゃん?おーい?
加奈:!!..なっ、何?

私がそう悩んでいると遥香は私の方に来て心配そうに私の顔を覗き込んでいた。

遥香:大丈夫?
加奈:..うん。大丈夫。

本当は大丈夫ではないが、せっかく出来た友達を失いたくない。
そう思いさっき悩んでいたことを言わず、何とか誤魔化した。
そうしているといつの間にか私の家に着いていた。

加奈:私、家ここだから、また明日。
遥香:うん。また明日。またね。

そこで私達は手を振り、バラバラになった。
遥香の姿が見えなくなるまで立ち、見えなくなると私は自分の家に入った。