「あ、それから」
と言ってスタスタとリビングの方に行く先生
「先生?」
後を追って私もリビングに行くと、ふわふわの小さな犬を抱えた先生がニコニコと立っていた
「わ、わんちゃん!」
「まだ生後4ヶ月なんだ。ポメラニアンのぽめた」
「ぽめた……」
「あ、今ネーミングセンスないって思ったでしょ」
「そんなことないです!」
「バレバレですー。友達から里親になって欲しいって相談されて先月引き受けたんだ。俺忙しくてあんまり遊んでやれてないから、たくさん遊んであげてくれない?」
「よろこんで!」
ぽめたは先生の腕からジャンプで飛び出して、私の方に全力疾走してきた
「お、おお…元気、ですね」
「あはは、結構やんちゃだけど噛んだりはしないよ」
「ぽめた…よろしくね」
