「そんなに片付いてなくてごめんねー」
「お、おじゃまします…」
先生の部屋はマンションの一室
お医者さんなだけあってか、一人暮らしとは思えぬ広さ
「初花ちゃんの部屋はこっち」
廊下を少し進んたところにあるドアを開けてくれた先生
私のために用意してくれたであろうその部屋は白を基調とした家具が既に揃っていた
「綺麗……」
「改めて見るとなんか病室みたいだな」
なんて笑うけど、私にしてみれば天国のよう
「基本的にこの部屋に居て大丈夫だよ、変に気使ったりしないでね。あ、トイレとかお風呂は共同だけど」
「何から何まで、本当にすみません…」
「何度も言うけど、俺がしたくてしたことなんだ。初花ちゃんは謝らないでよ」
