3日が経っても初花ちゃんの熱は下がることなく、発作も毎晩同じ時間帯に起こるようになった


「熱、なかなか下がらないね」


「すみません……」


「なんで謝るの、むしろ元気にしてあげられない俺が謝るほうだよ」


日に日に体力が無くなっていってる


落ち着いたら佑真から と思っていたが、このまま落ち着くまで待っていたら、本当に取り返しのつかないことにもなりかねない



「初花ちゃんに聞きたいことがあるんだけどさ、いいかな」


ベッドの脇に腰を下ろして目線を合わせ、なるべく優しく声をかける



「なんでしょう…」


「今回の発作、これまでの検査でも身体には特に異常が見られなかったの」


「はい」


「それで、ストレスからくるものなんじゃないかなって思ってるんだけどね」


「はい…」


徐々に表情が暗くなる初花ちゃんに心が痛む


「ごめんね、単刀直入に聞くんだけど。初花ちゃん、お家で何か嫌なことあった?」


「、、なんでですか」


「体のアザとか傷とか…それ、どうしたの?」


「私鈍臭いからすぐ転ぶんです」


「転んだだけじゃそんなところにまで傷はつかないはずだよ」


俺が聞けば聞くほど、初花ちゃんは辛そうな顔をする



「大丈夫なので、本当に。大丈夫です」