2冊目ももう少しで読み終える、そんな時、はるくんが咳き込み始めた
「大丈夫?」
最初こそ 大丈夫 と頷いていたはるくんだけど、時間が経つにつれてどんどん苦しそうになっていく
「はるくん、先生のとこに行こう?」
頑なに首を横に振り、泣き出してしまった
泣くとさらに苦しそう
私の膝でしゃくりを上げながら咳き込むはるくんに、どうしたらいいかわからず、ただ焦ることしか出来ない
少しすると咳き込む声を聞いたのであろう看護師さんが慌てた様子でプレイルームに来てくれた
「大丈夫?苦しいね、すぐ先生呼ぶからねー」
はるくんを抱き上げて背中をさすりながら連絡を取る看護師さん
はるくんの顔は真っ赤で本当に苦しそうで…
私がちゃんと病室に連れて行ったらこんなことなはならなかったのかな