ず っ と 。





しばらく遊んでいると、廊下の方から話し声が聞こえてきた



きっと看護師さんと、蒼介先生…かな



その声に気づいたはるくんがバタバタと隅っこに走って行った



「はるくん?どうしたの?」



不思議に思っていると口の前に人差し指を立てて シーっ のポーズをする



首を傾げると「初花ちゃん」と後ろから名前が呼ばれた



振り返ればそこには先生が。




「なんでここにいるの?もしかしてはるき?」



「あ、はい」



小さく頷くと やっぱり…… とため息をついた先生


一瞬キョロキョロと周りを見渡した先生はすぐにはるくんを見つけ、もう一度、大袈裟にため息をつく




「はるき、病室から出ちゃダメって何回言ったらわかるの?」



そう言われると、ムスッとした顔でほっぺを膨らませ持っていたぬいぐるみを乱暴に投げた



「こら、そんなことするならもうこのぬいぐるみ没収」




反抗するはるくんも、最後は泣きながら先生に抱っこされて強制連行



「初花ちゃんせっかく遊んでくれてたのにごめんね、でもはるきが病室から出てたら戻るように言ってくれるとありがたい」



「わかりました」




「ありがとう」




泣きじゃくるはるくんに手を振って、私も先生の後ろをついて病室に戻った