「初花ちゃんは、最近悩み事とかあるー?ちなみに俺は、昨日舌火傷して痛いこと」



ヘラヘラ〜っと話す先生だから、全然医者って感じがしない




「悩みは、とくにないです」




「そうかあ~。あっ 初花ちゃんって兄弟いるの?」




「一人っ子です」




「へえ!お姉ちゃんって感じしたんだけどな~外れた〜」



オーバーリアクションで返してくるのが面白くて、ついつい笑っちゃう




「学校とかは?」



「…行ってないです」



なんとなく俯いてしまう質問



「そうなんだ〜まあ勉強ってめんどくさいもんね。じゃあさ、家ではいつも何してるの?」



これは、ほんとに、なんて答えたらいいかわからない



「……えへへ」



結局どうしていいか分からなくて苦笑いで返してしまった




「答えたくないよねこんな質問、ごめんごめん、調子乗った!お詫びにはい、これあげる」




そう言ってフルーツの飴をを3つくれた先生



「じゃあまた暇な時来るね!今日はありがと~」




そうゆっくり立ち上がって、ニコニコと手を振りながら部屋を出て行った