「蒼介、これあげる」
「お、わっ…ありがとうございます」
ロビーでぼーっとしていると、突然頬に熱い缶コーヒーがあたった
「井上先輩なんでいるんですか?」
「呼び出し~。せっかくの合コンが台無し」
はぁ と大きめのため息をついてココアを飲んだ先輩
「また合コンだったんですね」
「またとか言うなよ~。今日は可愛い子揃ってたのになあ」
もったいなかった と またため息をついて、眠そうに立ち上がった
「仮眠とってくるわ」
「はい。またあとで」
「おう。あっ、そう言えばお前の新しい患者さん、熱上がってきたって佐藤が言ってたぞ」
「わかりました、様子見に行きます」
「はいよ~」
手をひらひらと振りながら仮眠室に向かった先輩
それにしても初花ちゃん全然熱下がんないな…
先輩にもらったコーヒーを飲み干してから、内科病棟に向かった
