ず っ と 。





賢人くんの病室につけば、慌ただしく研修医が出入りしていた


「あれ、今日当直の先生は?」



「内藤先生です、ほかの患者さんの緊急オペで今手が離せないと」



「わかった」




ベッドの上には苦しそうに嘔吐を繰り返す賢人くんの姿




「賢人くーん、大丈夫かな、聞こえる?」



「…くるしッ」



「うん苦しいね、もう少し頑張ろうか」




ナースによると、深夜1時くらいから急に熱が上がり始め、1時間後には激しい吐き気と腹痛に襲われたみたい



「一旦処置室に移そう、ただの胃腸炎とかではなさそう」



「はい」




そのあともバタバタと賢人くんの処置が続き、結局落ち着いたのは朝方の4時