「はるき」



先生の声を聞いて、ビクッと震えたはるくん



「勝手に病室出ちゃダメって言ったでしょ」



「……しらないもん」



むすっと頬をふくらませていっちょ前に先生を睨みつける



「まったく…ほら、病室戻るよ。初花ちゃん具合悪いんだから困らせないの」



「……お姉ちゃん、痛い痛い?」



また目をうるうるさせながらそう聞くはるくんに、ゆっくり頷いた



「先生きらい……」



「なんでそうなった~」



苦笑いしながらはるくんを抱えた先生



「ごめんね初花ちゃん、また後来るね」



「ばいばいお姉ちゃん」



笑いながら手を振り返すと、2人は病室から出て行った





また静かになって、また、眠りについた