3人で仲良くふざけあっていたら、
「失礼します」

制服姿の2人の警察官が訪ねてきた。

「あ、どうも…」

彼らの顔を見た大山はペコリと小さく会釈をした。

「何かあったんですか?」

何故か訪ねてきた警察官にミヒロは理由を訪ねた。

「一択!」

彼らの後ろからスーツ姿の中年男が現れた。

頭のてっぺんが見事に後退しているその様子は河童のようだと、ミヒロは思った。

(いや、違う違う!)

ツッコミを入れるところはそこではないことを思い出した。

「親父!?」

小祝が彼に向かって驚いたように言った。

「えっ!?」

ミヒロと大山は声をそろえて驚いて、小祝に視線を向けた。

「お、親父って…」

大山は小祝と中年男の顔を交互に見つめた。