「やっぱうめーな。」
そう呟いても、誰も反応してくれない。
今までは普通だった。
でも拓也と一緒にいることで、私がなんか言う度に反応をしてくれる。
それに対して、初めて寂しいと思った。
酒を飲むと涙腺が緩む。
そのせいで寂しいだけでも、涙が溢れてくる。
早く帰ってきてぇー!
さびしいよぉー!
いつかは酒もタバコも辞めなきゃいけない。
そう思うだけで憂鬱。
私も早死するだろう。
まぁそれはそれでいいのだけど…
私にだって夢があった。
好きな人と、付き合って結婚して、子供を産む。
ずっと憧れていた。
自分は幸せになれない。
だからこそ、自分の子供には幸せになってほしかった。
拓也は…ただの同居人なんだよな?
付き合ってないんだよな?