帰り道、いつものスーパーで夕食の食材を購入しようとレジに並ぶと前の高校生が財布を慌てている。印象は美人だと声に出そうになるほど透き通った顔と綺麗な髪、スタイルの良さで減点がない。

「人間とは愚かだ」
俺は動いていた。

「どうかしましたか?」
『千円足りないんです』
「一緒に精算しましょうか」
『悪いですよ』
「気にしないでください、
綺麗だからいいんです。」
『....』

余計な一言を言ったなと思ったが後には引けない。
会計を済まして店から出たら声をかけてきた

『その制服は花都学園の』
「ええ、そうです」
なんで、知ってるんだとは思ったが県内屈指の進学校なら知ってるか
『私も同じ学園です』
「!!」
『私、白石由希奈です』
彼女はすぐに去っていった。
名前ぐらい聞いていけよなとは思った