ジリリリリリリリリリリリリ


まだ太陽も登り切っていない朝の5時。


爆音で鳴り響くアラームに起こされた。


寝ぼけ眼を擦りながら眼鏡をかけて洗面所へ向かうと自分でも驚くほど悲惨な自分が鏡に映っていた。


前髪は重力に逆らうように高く跳ね上がり、唇は腫れていて眠さから目も半分しか開いていない。


「さて、と!今日も化けますか!!」


腕をまくると髪を一つで束ね、ヘアバンドで前髪や後れ毛を上げると顔を洗いコンタクトレンズを着ける。


それだけで幾分マシになった気がする。


そこに更にファンデーションを塗りたくり眉毛を書くと茶色いアイシャドウを塗る。


そして更に黒アイライナーで目元をハッキリさせ、ピンクのチークを薄く塗って顔は完成。