4月、3年間身につけていた制服にさよならを告げてスーツに身を包んだ私はコツコツと鳴る踵の高い靴を履いていた。


滑り止めの滑り止めの滑り止めにしか受かれなかった為、第一希望の大都会とはかけ離れたど田舎にある大学に今日から通う。


入学式だと言うのに酷く憂鬱だった。


見渡す限りの田んぼに溜息を吐きながら辿り着いた大学。


緑に囲まれたキャンパスはそこそこ。


しかし全国的にもかなり偏差値の低い大学なだけあって他学部は頭の悪そうな人ばかり。


私の所属する看護学部は横幅の広い子やメガネが大半を占めている。


ダメだ…友達ができる気がしない。