『翔太っ!知ってる?願い事をしながらしゃぼん玉を飛ばすと願いが叶うんだよ!!』


『そんなの初めて聞いた』


『だって今思い付いたんだもん!』

得意気に手を腰に当てながらそう言う彼女。


彼女のトレードマークでもある赤いハートの髪ゴムがハーフアップにされた頭で揺れるのを眺めながら冷めた眼差しを贈る。


『翔太、せーので飛ばそう!』

『いいよ』


すーーーっと息を大きく吸うと一度目を合わせて頷きあう。



『『せーーーーーの!!!』』