バシャバシャと水溜りに容赦なく足を突っ込みながら家だけを目指して走った。 信号が点滅しているのに気づくと更にスピードを上げて走ったが、運悪くあと一歩のところで赤に変わってしまった。 ((ブルッ)) 寒さに耐えられず震えていると、突然雨が止んだ。 違う。 誰かが俺に傘をさしてくれている。 ゆっくり後ろを振り返ると見覚えのある女子が立っていた。 同じ塾の子だ。 名前は知らないが可愛い顔だったので覚えていた。