子犬のように目を潤ませながら俺に問いかける香織。 彼女の額に貼られたガーゼを見て俺は力無く笑うと嘘をついた。 「明日には来るんじゃないかな」 そう言うと香織は飛び跳ねて喜んでいた。 あぁ、俺はなんてことを。 明日の香織になんて言えば良いんだ。 「じゃあ香織ちゃん、そろそろ診察に行こうか」 看護師さんに言われると香織は眉間にしわを寄せた。