先輩は俺と話す時だけ、頬をほんのりと染めて少しトーンの上がった声で話すんです。



あなたはいずれ俺の前から姿を消す事を分かっていたから、あんな風に突き放すような事を言っていたんですよね。


俺がそれを知っていた事をあなたは知らないでしょう。



あなたが吐いた嘘に当時の俺は騙されたフリをした。


それでも、歳下で産まれたことを少し悔やんだ。



先輩,


来世では必ず先輩より先に生まれるので、その時はどうか俺と付き合ってください。



約束ですよ。